フライフィッシングが趣味の自分としては、相場とフライフィッシングに共通点はあるか、ということを少し考えてみたいと思います。
というか、全ての道は相場に、相場の道は全てにつながっているのでは、と痛感するこのごろですが。
その前に、ええと…このブログをフライフィッシングをする方が見られることは少ないと思いますので…
ご理解しやすいことを考えて、フライフィッシングをやる人が使う専門用語を極力避けたいと思います。
さらに、相場との比較を書かず、釣りに絞って書いてみたいと思います。
それで、数少ない読まれる方々が、相場とフライフィッシングにも共通点があるのかどうかをお任せしたいと思います。
私がフライフィッシングで狙う対象魚は、主に渓流に生息するマス科の魚、ヤマメ、アマゴ、イワナ(中国地方ではゴギ)などになります。
彼らは警戒心が強く、人影などの気配にはかなり敏感で、こちらも気配を察せられないように注意が必要です。
彼らのエサとなる対象は様々ですが、春はカゲロウやトビケラ(メイフライやカディスなどと呼ぶ)などの水生昆虫を主な捕食対象とし、初夏からは陸生昆虫系(テレストリアルなどと呼ぶ)が幅を利かせたりします。
陸生昆虫は、甲虫からアリ、毛虫系、くも、トンボ、様々なものを捕食します。
陸生昆虫は、甲虫からアリ、毛虫系、くも、トンボ、様々なものを捕食します。
個人的には、水面を流れる水生昆虫と陸生昆虫を捕食するのを狙う釣り方、ドライフライフィッシングと言いますが、それでの釣り方が自分の一番好きな釣り方です。
自分の投じた毛鉤(フライ)が水流と同じ速さで流れ、核心の所でその毛鉤に水面を割って魚が出てくる瞬間(ライズといいます)…これほどスリリングで至福の瞬間は日常ではそうはありません。
フライフィッシングにいろんな釣り方あれど、水面を接点として展開する魚との駆け引きこそ、ドライフライフィッシングの醍醐味と言って差し支えないと思います。
そして、フライフィッシングで結果を得るための最初の難関は、キャスティングかもしれません。
フライを狙った所に投じる技術のことです。
フライを狙った所に投じる技術のことです。
フライのキャスティングは、他の釣りやスポーツでのキャスティングとかなり違います。
目的の物(毛鉤とかエサ、スポーツではボールなど)をある程度の距離にある目的の位置まで届けるためには、ルアーや投げ釣り、そして野球やゴルフでのスイングでは、目的の物の重さを利用して、竿なりバットなりで遠心力を使ってその場所まで放るということになります。
それに対し、フライフィッシングでは、毛鉤そのものの重さがほぼゼロなので、いくら竿を振り回しても無駄になります。
毛鉤を目的の場所まで届けるには、フライラインの重みを利用して、前に押し出すような感じで投じなければなりません。
ちょうど、鞭の原理が当てはまると思います。
いえ…あっちの鞭(どっちの?)というより、馬車の鞭でしょうか。前方に走る馬の尻に鞭をうまく当てるためには、振り回すのではなく、前に押し出すようにして振らないと届かないというわけで。
いえ…あっちの鞭(どっちの?)というより、馬車の鞭でしょうか。前方に走る馬の尻に鞭をうまく当てるためには、振り回すのではなく、前に押し出すようにして振らないと届かないというわけで。
そのため、フライのラインは、他の釣りのラインと違って、太くて重くなっています。
その先に、さらにリーダーと呼ぶ、テーパーのついたナイロン製の糸が付いていて、それにさらにティペットと呼ぶ細いナイロン糸を繋ぎ、その先にフライを結びます。
最初はこれがなかなかできません。力が入ってつい振り回すように竿を振るものだから、竿のすぐ先で失速するのです。
とにかく、これは正しいフォームを先人に教わり反復練習するしかありません。
とにかく、これは正しいフォームを先人に教わり反復練習するしかありません。
説明が難しくてくどくなってしまいましたが…もう少しだけ。
さらに、もう一つの難関は、うまくフライを投じることができるようになっても、基本的に魚は自然に流れてくるエサしか捕食しないので、少しでも毛鉤の動きに不自然さがあると、魚は警戒して毛鉤を追うのをやめることが多いということです。
しかし、ここで飛ばすために便利な重いフライラインとリーダーという糸が、水面の釣りではネックになります。
渓流の流れは速くて複雑に流れているので、フライラインとリーダーがその流れに影響されて、ごく軽い毛鉤をすぐに引っ張ってしまうのです。
だから、ドライフライ(水面での)の釣りでは、ナチュラルドリフト(流れと同じ自然なかたちでフライを流すこと)が命となります。
そのためのテクニックはかなりあって多岐にわたりますが、ここでは専門的になりすぎるので省略します。
そのためのテクニックはかなりあって多岐にわたりますが、ここでは専門的になりすぎるので省略します。
ドライフライフィッシングでのナチュラルドリフトは、相場で言えば、トレンドフォローみたいなものでしょうか?
あ、比較してしまいました(゚ー゚;;
ともあれ、それらをクリアして、初めて魚との駆け引きに参加できることになります。
さて、それらをクリアして、次は魚のご機嫌はいかがなものか、が課題となります。
まず、そこに魚がいなければ、どんなにうまくキャスティングができ、どんなに自然に毛鉤を流しても釣れない。
次に魚がいても、水中を流れるエサに注目していれば、水面をいくらうまく毛鉤を流しても見向きされない。
次に魚がいても、水中を流れるエサに注目していれば、水面をいくらうまく毛鉤を流しても見向きされない。
こんな場合は、闇雲にフライを投じても徒労に終わるので、様子見、もしくは見送り。
そして水面に出てきそうなポイントに移るなどの方向転換をしなくてはいけない。
それでも…攻略したいなら!
水中を流す釣り方に変えるなど戦略を変えなくては、お魚くんの顔を拝むことはできないことになります。
ただただ、
「オレの自信作の毛鉤だ! 出ろ~!」とか叫んでも頼みを聞いてくれません(笑)
魚にはそんなことはどうでもいいことです。
フライフィッシングもすべて自分の都合ではなく、魚の都合に合わせなくてはいけないということになります。
すべて相手の都合にこちらが合わせて、やっと手ごたえを掴むチャンスがあるということになります。
それにしても「出ろ~!」「出てくれ~!」は、フライフィッシャーのベテランからビギナーまで、みな叫ぶランキングの第1位なんですよね。それもダントツの…。
「上がれ~」「下がってくれ~!」
今日はこのあたりで…。
次で終わらせますのでよろしくお願いします!
次で終わらせますのでよろしくお願いします!
上の写真は先月、滝の下のポイントに泳いでいたゴギを発見! ドキドキしつつ手持ちのいろんな毛鉤を流したけども反応が鈍かったゴギを、半ばヤケで苦し紛れに大昔に巻いたバイビジブル(写真参照)という古典的なシンプルな毛鉤を流したらなぜか一発で咥え込んで釣れちゃった…という時のものです。
迷ったときは古典に戻るのも効果的なことも。
そして、ときに理解不能の謎もあるのがフライフィッシング。
相場も同じでしょうか???